そして翌日、続いて2階にある本を調べていったがそこにも不自然な石版はなく、遺跡の開館と同時に入ったのに気付けば夕方になっていた。
「ねぇ、幸。何かヒントになりそうな事はないの? これじゃ効率悪くて仕方ないじゃない!」
 2階を隅から隅まで歩いて疲れた鈴音が幸に愚痴る。
「石版に書かれていそうな文字を検索する感じでダウジングとか出来ないの?」
「うーん・・・、そのダウジング方法は出来なくもないけれど・・・、やっぱり石版が多すぎて絞り込めないのと、そもそも探している石版の文章は暗号のせいで全く別の文字に置き換えられちゃっているから、文字をヒントにダウジングをしても反応してくれないと思うんだ・・・。」
 幸は水晶を取り出して吊るしてみるが、やはり水晶はずっと回り続けている。
「じゃあ暗号で書かれている石版をダウジングしてみるのは?」
「やってみたけれど、暗号のイメージが漠然としていて上手く集中出来ない。」
 幸は諦めて水晶を仕舞う。
「はあー、やっぱ片っ端から調べるしかないのね?」
 鈴音は大きなため息をつきつつも、幸の為なら仕方ないと苦笑した。

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