「ちょっと高かったけれど、いい買い物したなー。」
考古学者の研究室がある建物から意気揚々と出てきた幸の手の中には、先程取ってきた水晶があった。
トレジャーハントした調度品は遺跡所有者や、その遺跡を担当している考古学者に渡してお金を貰うのが普通だが、幸は水晶を渡しお金を貰うどころか逆に買い取ったのだった。
フロンティアの調度品は歴史的価値が低かったり、発光石のように利用価値が高い物は出土した事さえ報告すれば個人が買い取っても問題なかった。
その為幸は今後の事も考えると、謝礼金を貰うよりも有益だと思った為買取を希望したのであった。
「目指すはエザム遺跡! 多分あそこにはアレがあるはず。」
水晶のペンダントを首にかけ、方位磁石で行く方角を探す。
「準備も出来たし、行きますか。」
幸は次の目的地、エザム村へ向けて歩き出した。