その後も遺跡を見て回りながら、発光石等のフロンティアが作った不思議な品々の話や、シャナ国の文化は周りの国々、特にカンティ国の文化が強く混ざり合って出来たものだとか、様々な話をした。そして那奈実も秋津国の風土や歴史を知っている範囲で幸に教えた。そうして気がついた時には日は大分傾いてしまっていた。
「ああっ! そろそろ宿に帰らんと、真っ暗になっちゃう!」
 那奈実は空と時計を見比べて言った。
「幸、今日はようけ教えてくれてアリガトウ! 何かうち、聞いてばっかで迷惑やったかもしれんケド。」
「いやいや。私も楽しかったよ。」
「そうならいいんやケド・・・。この恩は忘れまセン! うちもまだまだシャナ国見て回るから、またどこかで会えるとイイナ。」
 そして那奈実は大きく手を振りながら去っていった。
「・・・・・・さて。U.N.さんの事、すっかり忘れていたな。」
 しかし残念な気持ちにはならなかった。
「トレジャーハントをしていたら、きっといつか会えるはずだし。」
 気を取り直し、幸は那奈実とは反対方向へと歩き始めた。

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